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主人公が初めて干渉することでモンスターを退散させる - 原告「妖異可視ビジブル」被告「見える子ちゃん」の著作権侵害裁判まとめ

原告「妖異可視ビジブル」、被告「見える子ちゃん」裁判まとめ
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主人公が初めて干渉することでモンスターを退散させる

原告著作物6話88頁~90頁(2018年)のシークエンス
原告著作物3巻124頁~125頁(2020年)のシークエンス
【検証記録:主軸シークエンスの比較検証】

【主題】
主人公が初めて「干渉」することでモンスターを退散させる展開の比較分析
原告作品『妖異可視ビジブル』(第6話)および被告作品『見える子ちゃん』(第3巻)における、「これまで不可視のモンスターを無反応・無視し続けてきた主人公が、初めて対象に介入(干渉)し、それによって問題を解決・退散させる」という一連のエピソード構造について比較検証を行う。

本検証では、単なる設定の共通性にとどまらず、【対面 → 葛藤 → 決意 → 視線・足元の演出 → 介入 → 退散 → 解決】という9段階に及ぶ具体的なシークエンス(連鎖的展開)および演出技法(コマ割り・カット割り)の一致について整理・提示する。

【各プロセスの具体的対照】
1. モンスターとの対面(状況の提示)
  • 原告(6話86頁): 主人公が蜘蛛足のモンスターと対面する。モンスターは主人公にしか見えない。
  • 被告(3卷99頁1コマ):主人公が蜘蛛足のモンスターと対面する。モンスターは主人公にしか見えない。

2. 干渉(介入)への躊躇と「目を伏せる」演出
  • 原告(6話88頁3コマ / 89頁2コマ): モンスターに干渉することをためらい、目を伏せる。
  • 被告(3卷124頁2コマ / 125頁3コマ): モンスターに干渉することをためらい、目を伏せる。
  • 分析: 介入直前における「葛藤の心理」を、「目を伏せる」という同一の感情表現カットを用いて描いている。

3. 介入の決意と「目のアップ」カット
  • 原告(6話89頁3コマ): 干渉を決意し、モンスターを見つめる主観的な「目のアップ」カット。
  • 被告(3卷125頁6コマ): 干渉を決意し、モンスターを見つめる主観的な「目のアップ」カット。
  • 分析: 葛藤から決意へと至る感情の転換を、「目を凝視・拡大する」という演出表現で共通して処理している。

4. 動作・オノマトペによる「踏み出し」の描写
  • 原告(6話89頁3コマ・4コマ): 目のアップ(89頁3コマ)に続き、「じゃり…(ジリッ)」と地面を踏みしめ右足を前に出す(89頁4コマ)。
  • 被告(3卷127頁1コマ / 124頁4コマ): 目のアップ(127頁1コマ)に続き、足を前に踏み出す動作(124頁4コマ)を描写。
  • 分析: 「決意の目のアップ」から「足元の踏み出し」へ至るカメラワーク・視線移動の連鎖(カット割り)が一致している。

5. 「無視」から「干渉」への転換
  • 原告(6話90頁、93頁): 今までずっと無視し続けてきたモンスターの存在に対し、意思をもって初めて干渉する。
  • 被告(3卷126頁、127頁): 今までずっと無視し続けてきたモンスターの存在に対し、意思をもって初めて干渉する
  • 。

6. 干渉によるモンスターの退散・消失
  • 原告(6話94頁、95頁): 主人公の介入・行動によって、モンスターが退散・消滅する。
  • 被告(3卷128〜131頁): 主人公の介入・行動によって、モンスターが退散・消滅する。

7. しがらみの解消と問題解決
  • 原告(6話97頁、98頁): 主人公が介入することで、モンスターに憑かれていた人物のしがらみが解け、問題が解決する。
  • 被告(3卷142頁、143頁): 主人公の介入によって背景が解き明かされ、人物のしがらみが解消・問題が解決する。

8. 象徴的モチーフ(花びら・動物の守護霊)による演出
  • 原告(6話99頁): 手紙および文章、ならびに「桜の花びら」を用いた心情演出。
  • 被告(3卷144頁): 登場人物に憑りついていた動物の守護霊が成仏するシーンでの心情演出。

9. 関係者(幼馴染)との再会・結末
  • 原告(6話100頁): モンスターの脅威から脱した幼馴染と再会し、明るい会話でエピソードが締めくくられる。
  • 被告(3卷140〜141頁): モンスターの脅威から脱した関係者(ハナ・先生)と再会し、明るい会話でエピソードが締めくくられる。

【小括】
著作権法における「アイデアと表現の区別」の観点において、「霊を見無視する主人公が助ける」という抽象的なコンセプト(アイデア)自体は権利保護の対象とならない。
しかし、本比較資料で明らかなように、「どのようなコマ割り・カット割り(目のアップ、足元の踏み出し)を用い」「どのような感情推移(躊躇→目を伏せる→決意)を描き」「どのような順序で物語を解決・結末へ導くか」という9段階におよぶ具体的な表現の連鎖(シークエンス)が完全に一致している。
これは単なる概念やジャンルの共通性を超えた、「表現形式そのものの依拠性・類似性」を示す客観的証拠として提示する。


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作品名:「妖異可視ビジブル」
著者名: 松尾明日太
発表:2015年~2018年8月



作品名: 「見える子ちゃん」
著者名: 泉 朝樹
発表:2018年9月~
出版社: 株式会社KADOKAWA
掲載レーベル: MFC(MFコミックス)
/ WebComic アパンダ(ComicWalker)
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