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教室に蜘蛛のような足のモンスターが侵入してくるが無視する主人公シークエンス - 原告「妖異可視ビジブル」被告「見える子ちゃん」の著作権侵害裁判まとめ

原告「妖異可視ビジブル」、被告「見える子ちゃん」裁判まとめ
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教室に蜘蛛のような足のモンスターが侵入してくるが無視する主人公

原告著作物6話26頁~39頁エピソードのシークエンス
原告著作物6話25頁~30頁(2018年)シークエンス
原告著作物6話37頁~40頁(2018年)シークエンス
被告著作物2巻146頁~147頁(2019年)シークエンス
被告著作物3巻49頁~63頁(2020年)シークエンス
メディアミックス
【検証記録:主軸シークエンスの比較検証】

【主題】教室に蜘蛛足のモンスターが侵入し、主人公が無視して保健室へ向かう展開の比較分析

原告著作物『妖異可視ビジブル』(第6話)および被告著作物『見える子ちゃん』(第2巻・第3巻)における、「授業中の教室に蜘蛛足(多脚形)の巨大モンスターが乱入・徘徊し、クラスメイトへ接近する中で、主人公が恐怖に耐えながら無視を貫き、最終的にその場を離れて保健室へ向かう」という一連のシークエンスおよび漫画的演出表現について比較検証を行う。

本検証では、単に「怪物が出現する」という設定にとどまらず、【驚愕の表情演出(魚眼パース) → 授業中の教室風景 → 徘徊・クラスメイトへの接近 → 主人公の緊迫した顔のアップ(見開き左右反転の構図一致) → 横からの位置関係描写 → 背後霊の言及 → 廊下に飛び出す足の動き → 恐怖に耐える影の表情 → 保健室への移動】という計10段階におよぶコマ割り・構図・カメラワーク・ストーリー展開の高度な合致について整理・提示する。


【各プロセスの具体的対照】

1. 驚愕の表情と「魚眼パース」による背景描写
  • 原告(6話25頁4コマ): コマの中心に驚いた顔を配置。見開いた目、光のない瞳、目元に暗い影が落ちる表現。背景を湾曲させる「魚眼パース」技法を用いて描く。
  • 被告(2巻146頁2・3コマ): コマの中心に驚いた顔を配置。見開いた目、瞳孔を強調する瞳、目元の暗い影の表現。背景に魚眼パース状の湾曲描写を用いる。

2. 授業を受ける教室の構図(後方からの視線)
  • 原告(6話26頁1コマ): 教室の後方の席に座っている人物の目線で黒板を見た構図。机と机の間の通路を画面中心に配置。教師が教科書を持ち授業を行う。
  • 被告(3巻49頁2コマ): 教室後方からの視線で黒板を見た構図。机の通路を画面中心に配置。
  • 分析: 原告作品の構図領域を部分的に切り取ると、被告作品の構図と画角・パース表現が合致する。

3. 蜘蛛足のモンスターによる教室内の徘徊
  • 原告(6話26頁3・4コマ): 蜘蛛足のモンスターがクラスメイトの顔をひとりひとり覗き込みながら、教室を徘徊する。
  • 被告(3巻52頁2コマ / 53頁3コマ): 蜘蛛足のモンスターがクラスメイトの周囲を徘徊し、至近距離まで顔を近づける。

4. 頬肘をつくクラスメイトへの急接近
  • 原告(6話27頁2コマ): 授業を受けているクラスメイトが頬肘をついている。その顔に蜘蛛足のモンスターが至近距離で接近する(クラスメイトには見えていない)。
  • 被告(3巻52頁1コマ): 頬肘をついているクラスメイトに、蜘蛛足のモンスターが「みるな」と接近する(クラスメイトには見えていない)。

5. 斜め横45度からの「顔のアップ」とトーン演出(左右反転一致)
  • 原告(6話28頁2コマ): 恐怖をひた隠しにして無視する主人公の顔のアップ。顔を斜め横45度あたりから見たら構図。目にハイライトがなく、目のトーンを下からぼかすように入れ、頭部全体に濃いトーンを配する。
  • 被告(3巻56・57頁見開き / 57頁): 恐怖に耐える主人公の顔のアップ。
  • 分析(左右反転構造): 本を開いた見開き(2頁分)における被告作品(3巻57頁)を左右反転させると、顔のアングル、傾き、目線、影の入り方が、原告作品(6話28頁2コマ)と完全に合致する。

6. 真横から見た教室の机とモンスターの位置関係
  • 原告(6話28頁3コマ): 教室の机に座る主人公を真横から捉えた構図。蜘蛛足のモンスターが目の前まで迫り、四角い画面の上から下にかけて斜め(逆三角形状態)に描かれ、主人公の机に手をかけ、全体に黒いモヤがかかる。
  • 被告(3巻50頁): 教室の机に座る主人公を真横から捉えた構図。上から下へ斜めに伸びる蜘蛛足のモンスターが机に手をかけ、画面全体を覆う。
  • 分析(左右反転構造): 被告作品(3巻50頁)を左右反転させた場合、座る主人公の姿勢、横からのカメラアングル、上から覆いかぶさる多脚の逆三角形配置の構図が一致する。

7. 憑依・背後霊に対するモノローグ
  • 原告(1話5頁6コマ): 背後霊を連れている教師に対し、「増えてる」とモノローグで語る。
  • 被告(3巻54頁1・2コマ): 背後霊を連れている教師に対し、「増えてる」とモノローグで語る。

8. 廊下に飛び出す蜘蛛足モンスターのパース(アオリ構図)
  • 原告(6話29頁4コマ): 中心にモンスターが位置し、蜘蛛足を大きく開いた状態で廊下へ飛び出す。中央に向かって廊下の奥行きを表す画面構成。下から上を見たアングル(アオリ)で、天井と蛍光灯、廊下の床が視認できる。
  • 被告(3巻128・129頁見開き): 廊下の中央で蜘蛛足を大きく広げるモンスター。天井と床を含み、奥行きを強調した画面構成。
  • 分析(左右反転構造): 被告作品の見開き画面(3巻128・129頁)を左右反転した場合、広がる多脚の放射状配置および廊下の遠近法(アオリパース)の構造が原告作品(6話29頁4コマ)と合致する。

9. 鼻筋の境界線・トーンによる恐怖顔の描写
  • 原告(6話30頁3コマ): 恐怖する顔。うつむき、鼻筋のあたりで横に影の境界線を描いて目元をトーンで暗くする。眼球の下部にのみ光(削り)を入れ、顔に汗を描く。
  • 被告(3巻58頁2コマ): 恐怖に耐えうつむく顔。鼻筋に影の境界線が入り、目元が暗く落とされ、瞳の下部にのみ光を残す表現手法が共通する。

10. モンスター乱入後の行動(保健室への移動)
  • 原告(6話37頁3・4コマ / 38頁4・5コマ / 39頁): 蜘蛛足モンスターの動向・場の状況を考え、その場を離れて「保健室」へ向かい、保健室のドアを開けて入室する。
  • 被告(3巻58頁2コマ / 60頁1コマ / 61頁2コマ / 63頁): 友人の体調不良を理由にその場を離れ、友人に連れ添い、保健室に入室する。

【小括】
「学校の教室に怪物が現れ、主人公が気づかれないように無視する」という基本プロットはアイデアの範囲にとどまり得る。
しかし本比較資料の通り、①驚愕表現における「魚眼パース」の採用、②教室後方からのカメラアングル、③頬肘をつくクラスメイトへの接近、④左右反転によって完全合致する「45度アングルの顔のアップ」および「真横からの逆三角形型モンスター配置」、⑤廊下でのアオリ・奥行きパース、⑥そして恐怖表現における「鼻筋の影線とトーン処理」、⑦事態発生後に「保健室へ移動する」という具体的ストーリー展開に至るまで、全10項目におよぶ演出技法・コマ割り・構図の左右反転構造・物語手順が同一の時系列で連鎖している。
これらが単なる偶然やジャンルの類似によって生じる確率は極めて低く、原告作品における具体的な視覚的表現(シークエンス)に対する再現性・依拠性を強力に裏付ける客観的証拠として提示する。


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作品名:「妖異可視ビジブル」
著者名: 松尾明日太
発表:2015年~2018年8月



作品名: 「見える子ちゃん」
著者名: 泉 朝樹
発表:2018年9月~
出版社: 株式会社KADOKAWA
掲載レーベル: MFC(MFコミックス)
/ WebComic アパンダ(ComicWalker)
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