被告のアクセス形跡と酷似したモンスター絵の発表
【検証記録:アクセス環境およびデザイン造形の比較検証】
【主題】被告による原告作品掲載プラットフォームへのアクセス環境と造形表現の比較分析
本項では、被告によるSNS投稿絵画(2021年6月2日発表)と、原告著作物『妖異可視ビジブル』(2018年8月12日発表)について、「原告作品が掲載されていたWebサイトへの被告のアクセス環境(接触の可能性)」、および「モンスター造形における外見的特徴ならびに動態・生態構造の類似点」を中心に比較検証を行う。
1. 接触の可能性(被告によるアクセス環境の確認)
- 投稿日: 2020年12月11日(被告公式Twitter/現X)[※該当投稿リンク参照]
- 投稿内容: 少年ジャンプ+編集部「モミー」氏による投稿(Webサイト「ジャンプ+」と「ジャンプルーキー!」が連携した「インディーズ連載枠」の新設告知)に対するリツイート。
- 事実関係:当該リツイート元のリンク先(
[https://www.shonenjump.com/p/sp/indies/])(https://www.shonenjump.com/p/sp/indies/)は、「ジャンプルーキー!」のサイト内容を閲覧・確認できる導線となっており、遅くとも同日時点で被告が当該プラットフォームにアクセス可能な状況にあったことが確認される。原告著作物は、2018年8月12日時点で「ジャンプルーキー!」上にて公開・発表されていた。したがって、時系列データに基づけば、被告が原告作品の掲載媒体を認知し、閲覧し得る環境(接触の可能性)が存在していたと考えられる。
2. モンスター外見・生態特徴の対照分析
- 【外見の特徴】
- 「手」をモチーフにした異形の構造: 巨大な「手」の形状がモンスターの顔・頭部にあたる部分を構成している点(原告・被告共通)。
- 「植物」との融合と隠蔽構造: 上半身(頭部)が自然物・植物的な造形で覆い隠されている点(原告:自然物・植物的造形/被告:草・葉状の植物)。
- 複数の人間の「手」が合体した造形: 単一の手ではなく、複数の手が密集・合体することで一つの頭部・顔面を形成している点(原告・被告共通)。
- 長い繊維状(植物)パーツの垂れ下がり: 顔の周辺や手の下部から、地面に向かって長い植物(葉)の部位が垂れ下がっている点(原告・被告共通)。
- 【動き・生態の特徴】
- 下半身が人間の形状による直立姿勢: 異形の上半身に対し、下半身は細身の人間の脚の形状をしており、二足で直立する構造(原告・被告共通)。
- 手のような部位を開いて正体を現す展開: 普段は植物や合わさった手の姿で正体を隠しているが、対象を前にした際に「手」の部分を大きく外側へ開く動作演出(原告・被告共通)。
- 中心部パーツによる威嚇表現: 左右に大きく開かれた手の中心部から、隠されていた内部構造(原告:巨大な目玉/被告:鋸歯状の口)が露出する演出(原告・被告共通)。
【小括】
モンスターデザインにおいて、「手をモチーフにする」「二足歩行をする」といった個別の要素自体はアイデアの範疇にとどまる可能性がある。
しかし本検証結果が示す通り、①原告作品が公開されていたプラットフォームに対する被告のアクセス環境(接触可能性)を示す客観的URLデータが存在することに加え、②「複数の手が合体した頭部」「長い植物の垂れ下がり」「細身の人間の脚による二足直立」「手を開くことで内部器官(目玉・口)が露出する開閉・威嚇ギミック」という、複数かつ複合的なデザイン・動態構造の重複が確認される。
これらの符合は単なる偶発的な一致にとどまらず、原告作品の視覚的・生態的表現に対する依拠性を検討するうえでの重要な客観的材料になり得るものと考えられる。
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