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モンスターの外観(老人のような体型の人型) - 原告「妖異可視ビジブル」被告「見える子ちゃん」の著作権侵害裁判まとめ

原告「妖異可視ビジブル」、被告「見える子ちゃん」裁判まとめ
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モンスターの外観(老人のような体型の人型)

被告著作物7巻巻末「化け物設定資料」より(2022年)
メディアミックス化(2021年)

タイトル: 『見える子ちゃん』
著者(原作): 泉朝樹
監督: 小川優樹
出版社(原作): KADOKAWA
アニメ制作会社: Passione(パッショーネ)
製作幹事・権利元: 「見える子ちゃん」製作委員会

【考察:原告「老人のモンスター(幽霊)」と被告「ロッカー・段ボールのモンスター」における造形・骨格・顔面造形の高度な類似性分析】

原告著作物(第3話21頁・25頁・38頁)および被告著作物(第1巻30頁・62頁/第7巻146頁等)における、老人の体型をベースとした人型モンスターの体躯デザイン、骨格的特徴、ならびに顔面造形について対照分析を行う。

1. 全身の体躯・骨格・姿勢表現の一致
  • 老人の体型・シルエット: 猫背で背中を丸め、骨ばった極度に痩せた体格(痩せた体系)という基礎造形が共通している(原告:3話21頁2コマ/被告:7巻146頁)。
  • 姿勢および肢体の配置: 膝を曲げたがに股の足取り、腕を垂らす(あるいは抱え込む)姿勢、背中を大きく丸めるシルエット表現が合致している(原告:3話25頁1コマ/被告:7巻146頁)。
  • 視覚効果(オーラ): 男性の周囲に黒いモヤ(邪気・オーラ)を発生・展開させる演出技法が共通している(原告:3話25頁1コマ)。

2. 顔面・頭部造形(表情演出)における精密な一致
両著作物のモンスターの頭部・顔面表現において、造形上の特徴が極めて詳細に重なり合っている。
  1. 非左右対称の眼部表現: 「左目を大きく見開き、右目は半分閉じた(または歪んだ)状態」という独特の左右非対称な目の配置・開眼状態が共通している(原告:3話25頁2コマ/被告:1巻30頁1コマ、62頁1コマ)。
  2. 目元の皺・質感: 目の周りや目の下部に大きなシワ・窪みが寄っている造形表現が一致している。
  3. 頬骨と頬のこけ: 頬骨の輪郭が大きく張り出し、頬全体が痩せこけている骨格描写が合致している。
  4. 顎外れ・口部の開口表現: 顎が外れたかのように口を大きく開き、上下の歯を剥き出しにしている形態が共通している(※原告側は転倒して頭面を打ったため顎が外れ・鼻が曲がった老人の霊という設定背景を有する)。
  5. 歯の描画状態: 歯がまばらに抜けている、または欠けて隙間が空いている歯列の表現が一致している。

3. 設定的背景の整合性
原告著作物(第3話38頁1コマ)では「もともと身体が弱っていて家で転んでしまい打ちどころが悪かった老人の幽霊(お祖父さん)」という設定が明確に付与されている。被告著作物におけるモンスター造形は、この原告側の「事故・倒壊によって顔面や顎が歪んだ老人の幽霊」という特有のビジュアル特徴(歪んだ鼻・外れた顎・欠けた歯・痩せた体躯)をそのまま人型モンスターのデザインとして取り込んだものと強く推認される。

【小括】
単に「不気味な人型モンスター」という概念にとどまらず、「痩せこけた猫背の骨格」「がに股」「黒いモヤ」といった全身のシルエットから、「左目を大きく見開き右目を半開にする」「頬骨の張り」「外れた顎とまばらな歯列」という極めて特異かつ詳細な顔面造形のパーツ構成・配置に至るまで精密な一致が認められる。   
これらの高度に合致した視覚的特徴は、偶然の類似として説明することは極めて困難であり、被告側が原告著作物のモンスターデザインおよび顔面の表現を認知し、それに依拠して造形を行ったことを明確に裏付ける客観的証拠である。


【考察:原告「老人の霊」の設定背景と被告「段ボールの化け物」のデザイン・解説テキストにおける特殊な共通性分析】

原告著作物(第3話38頁1〜3コマ)における「老人の霊」が持つ設定および作中描写と、被告著作物(第7巻146頁等)における「段ボールの化け物」の造形、特にデザイン画に添えられた解説テキスト(手書き文字)について対照分析を行う。

1. 「極度の痩身」に関する設定・描写と言語表現の一致(画像内①)
原告著作物では、老人が自宅で転倒し負傷した後、数日間生存した状態で倒れていたため、作中では骨が浮き出るほどに痩せこけている描写がある(画像内原告解説文参照)。
これに対し、被告著作物の「段ボールの化け物」の設定画において、その体躯は原告の老人の霊と同様に異様に痩せ細っており、さらにその横には手書き文字で「骨と皮っぽい」という特定の身体状態を示すテキストが記されている(画像内①参照)。
「痩せているモンスター」という一般的な概念を越え、その質感や状態を指す「骨と皮」という具体的な言語表現が一致している点は、原告の老人の霊が数日間のネグレクトにより痩せ細ったという設定背景を被告側が認識し、意図的にキャラクターの質感として言語化・反映させたことを強く推認させる。

2. 「指先の爪」に関する描写と言語表現の一致(画像内②)

原告著作物(3話38頁1コマ目等)では、倒れて生存していた数日間の描写として、老人が床を爪で引っ掻いている演出があり、指先には伸びた爪が描かれている(画像内原告解説文参照)。これは苦痛やもがきを表現する特定の描写である。
対して、被告著作物の設定画における「段ボールの化け物」は、痩せ細った指先の爪が長く鋭く伸びている造形であり、その腕の横には手書き文字で「爪トガってる」という具体的な身体特徴を示すテキストが記されている(画像内②参照)。
単に「手が大きい」等の造形上の類似に留まらず、原告の老人の霊が生前に生きるために床を掻いたという描写に由来する「長く尖った爪」という特徴が、被告側のキャラクター解説において「爪トガってる」という言語として抽出・指定されている点は、依拠性を示す極めて客観性の高い事情であるといえる。

【小括】
「老人のような痩せた人型モンスター」という造形上の共通点に加え、本検証資料にて確認される「長く尖った爪」や「骨と皮っぽい質感」という身体的特徴は、原告著作物における「老人が自宅で転倒し数日間生存した」という固有の設定およびストーリー背景と密接に関連する描写要素と考えられる。
これらの特徴が、被告著作物のキャラクター設定画において造形として反映されているのみならず、「爪トガってる」「骨と皮っぽい」という手書きの言語テキストとして明記されている点は、被告側が原告著作物の具体的な設定や描写内容を認識し、その要素に依拠して描写を行った可能性を検討するうえでの客観的な判断材料になり得るものと考えられる。


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作品名:「妖異可視ビジブル」
著者名: 松尾明日太
発表:2015年~2018年8月



作品名: 「見える子ちゃん」
著者名: 泉 朝樹
発表:2018年9月~
出版社: 株式会社KADOKAWA
掲載レーベル: MFC(MFコミックス)
/ WebComic アパンダ(ComicWalker)
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