主人公に「見えるの?」と声をかける同じ能力者
原告著作物5話7頁~10頁(2016年)シークエンス
被告著作物8巻42頁~45頁(2022年)シークエンス
【考察:両著作物における「主人公に『見えるの?』と声をかける同じ能力者との遭遇シークエンス」の類似性分析】
原告著作物(第5話8頁〜10頁)および被告著作物(第8巻42頁〜45頁)における、「見える能力を持つ者(同じ能力者)が主人公の挙動を見て『見えるの?』と問いかける場面」のコマ割り、カメラワーク、キャラクターの動線、および台詞展開について対照分析を行う 。
1. 「見えるの?」という問いかけとシーンの構成・構図の一致
- 問いかけの発生: モンスター(異形)を避けたり反応している主人公に対し、同じように見える能力を持つ人物が「見えるの?」「見えるんですか?」と問いかけてくる展開が共通している(原告:第5話8頁6コマ/被告:第8巻42頁3コマ)
。 - カメラワーク(引きとアップの切り替え): 声をかけてきた人物の「全身が入る引きの構図」(原告:第5話9頁1コマ/被告:第8巻42頁1コマ)から、次に「問いかけてきた人物の顔のアップ」(原告:第5話9頁2コマ/被告:第8巻43頁1コマ)へと切り替わる視点演出が完全に合致している
。
2. 主人公のリアクションと二度目の確認(再度の問いかけ)
- 主人公の驚愕・目のアップ: 突然の問いかけに対し、主人公が驚いて目を見開くリアクション描写および「え…(えっ)」と絶句・呟くコマ割りが共通している(原告:第5話9頁3・4コマ/被告:第8巻43頁2コマ)
。 - 念押しの問いかけ: 主人公の反応を受けて、声をかけてきた人物が「見えるんですよね…?」「見えてたよね?」と改めて確認の言葉を重ねるシークエンスが一致している(原告:第5話9頁5コマ/被告:第8巻43頁1コマ)
。
3. 「見えている特徴」の共有による能力者同士の認識
問いかけてきた人物に対して、その場にいるモンスターの具体的な特徴(原告:「モジャモジャでボロボロの?」/被告:「でんわ切れって言ってたひと」)を言及することで、お互いに「見える力を持つ者同士だ」と確信・認識し合う展開構造が一致している(原告:第5話10頁1コマ/被告:第8巻43頁1コマ、45頁1コマ) 。
【小括】 「同じ能力者が現れて声をかける」というストーリー上の展開にとどまらず 、「引きの全身像」→「表情のアップ」というカメラワークの切り替え 、主人公の見開いた目のアップによるリアクション 、二度目の問いかけ 、そして「モンスターの具体的な特徴の言及による能力の相互確認」に至るまで 、一連のコマ割り構成・視覚的演出・会話のロジックが連続して一致している 。これは演出表現の具体的選択における強い依拠性を証明する客観的証拠として提示する 。
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