モンスターを引き連れる教師に対して「増えてる」というモノローグ
【考察:教師へのモンスター憑依表現およびモノローグにおける類似性分析】
原告著作物1話6コマ[2015年]および被告著作物3巻54頁2コマ・91頁1コマ2コマ[2020年]の比較検証において、以下の明確な一致点・類似性が認められる 。
1. 「怪異が見えるだけ」の主人公によるモノローグ表現の直接的符合
怪異を認識できるものの戦う等の直接的干渉を行わない(見えるだけの)主人公が、背景に佇む教師を見る構図において、取り憑いているモンスター群に対し原告著作物では「増えてる…」、被告著作物では「…また増殖(ふえ)てる…」「やっぱり毎日少しずつ増えてる」と、全く同一の認識に基づくモノローグ(独白)を発する展開およびテキスト表現が直接的に符合している 。
2. 憑依するモンスターの意匠および配置表現における共通性
教師に憑依・取り巻く大量のモンスター群の中に、長脚状の「蜘蛛脚型モンスター」が含まれ、教師の身体や背景を覆うように配置されている視覚的演出表現が共通している 。
3. シーンの構造的役割の一致
単に怪異の存在を描くにとどまらず、「時間経過に伴い教師に憑依する怪異の数が増加していく」という異変を主人公の独白を通じて読者に提示するストーリーテリング上の機能(主軸構造)が完全に合致している 。
【小括】
これらの類似点は、「怪異が見えるだけの主人公」「大量のモンスターが憑依する教師」「蜘蛛脚型モンスターの意匠」という設定の上で 、さらに「増えている」という同一のモノローグを用いて状況の変化を提示する一連の表現プロセスにおいて高度に一致している 。これは単なるアイデアや一般的表現の偶然の一致として説明することは困難であり、被告作品が原告作品の創作的表現に依拠して制作されたことを客観的に裏付ける資料として提示する 。
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