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主人公を強い能力者だと妄想するキャラクター - 原告「妖異可視ビジブル」被告「見える子ちゃん」の著作権侵害裁判まとめ

原告「妖異可視ビジブル」、被告「見える子ちゃん」裁判まとめ
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主人公を強い能力者だと妄想するキャラクター

原告著作物3話2頁3頁(2016年)
被告著作物2巻82頁(2019年)
被告著作物4巻52頁53頁(2020年)
【考察:主人公を「強い能力者」だと妄想・誤解するギャグ表現の創出と、被告著作物における展開に関する分析】

原告著作物(第3話2頁〜3頁)および被告著作物(第2巻82頁、91頁、95頁/第3巻26頁/第4巻52〜53頁)における、「『見えるだけ』の無力な主人公を、フィクション上の強力な霊能力者・超能力者であると周囲のキャラクターが妄想・誤解する」というギャグ表現の演出手法およびその使用態様について対照分析を行う。

1. 基本的なギャグアイデアにおける共通性

  • コアとなるアイデア:
    実際には特段の対抗手段を持たない主人公(原告・被告共に:見えるだけの祓えない主人公)の何気ない行動や仕草に対し、周囲の登場人物が「強力な術を行使した」「一瞬で除霊した」と大げさに妄想・誤解を繰り広げる喜劇的な表現構造が共通している。
  • 視覚演出手法の共通性:
    妄想するキャラクターの視点(原告:3話2頁/被告:2巻91頁1コマ「※ユリア視点」)として、背景に仰々しい術の演出やオーラ、魔法陣などを描き込み、主人公を「バトル漫画の強力な霊能力者風」に劇的に描写する構図・演出手法が共通して見られる。

2. 被告著作物における表現の反復・展開

本比較において検討対象となるのは、原告著作物に見られる「主人公を強い能力者だと妄想するギャグ表現」という核となるアイデア・演出パターンと類似する構成が、被告著作物において単行本を跨いで複数回にわたり使用されている点である。
  • 2巻91頁・95頁: 主人公の手つきや動作を見て「一瞬で除霊した!?」「広域除霊術…!?」と妄想・驚愕する表現。
  • 3巻26頁: 「※想像」という注釈とともに、主人公が人知れず強力な力で怪異を倒している場面を妄想する表現。
  • 4巻52頁・53頁: 主人公や仲間を「とてつもないチカラを持った能力者」「肩を並べて…(※妄想)」として、ファンタジー・バトル風の衣装やポーズを着せて妄想図を描く表現。


このように、原告著作物が「怪異が見えるだけで無力な主人公×妄想するキャラクター」という関係性によって展開したギャグ構造と共通する表現が、被告著作物においても主要なコメディ要素(反復ギャグ)として位置づけられ、作中で継続的に描写されている状況が確認される。


【小括】
原告が提示した「主人公の無力さと、対比的に描かれる仰々しい妄想バトルの視覚ギャグ」という表現パターンに対し、被告側がその表現技法および構造を取り入れたうえで、作中で継続的にギャグ表現として活用している様子がうかがえる。
こうした視覚演出およびストーリー上の構造における共通性が反復して見られる点は、単なる偶然の一致にとどまらず、被告側が原告著作物の創作的表現や演出構造を認識し、それに依拠して描写を行った可能性を検討するうえでの客観的な判断材料になり得るものと考えられる。
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作品名:「妖異可視ビジブル」
著者名: 松尾明日太
発表:2015年~2018年8月



作品名: 「見える子ちゃん」
著者名: 泉 朝樹
発表:2018年9月~
出版社: 株式会社KADOKAWA
掲載レーベル: MFC(MFコミックス)
/ WebComic アパンダ(ComicWalker)
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