隠していた見える力を同じ能力者に打ち明けて感謝するエピソード
原告著作物5話15頁(2016年)シークエンス
被告著作物4巻122頁(2020年)シークエンス
【考察:両著作物における「隠していた見える力を同じ能力者に打ち明けて感謝するエピソード」の類似性分析】
原告著作物(第5話12頁、13頁等)および被告著作物(第4巻122頁・123頁、第3巻92頁等)における、「隠していた見える能力を初めて同じ能力者に打ち明ける展開」「人物の表情・構図・ポーズ」「台詞の趣旨」、ならびに「その直後に続く能力者からの申出表現」について対照分析を行う 。
1. 初めて同じ能力者に打ち明けて感謝するエピソードおよび感情表現の一致
- 表情および視線の処理: 隠していた「見える能力」を同じ能力者に打ち明け、理解されたことに対して感謝や安堵を覚える場面において、「斜め下を向き、伏せ目で控えめに笑う表情」を描く視覚表現が共通している(原告:第5話12頁1コマ/被告:第4巻122頁2コマ・3コマ)
。 - ポーズ(手の形)の一致: とまどいや繊細な感情を表現する演出として「握った手のポーズ(手元を体の前で重ね・握る動作)」が採用されており、手元の描写・形状において明確な類似性が認められる(原告:第5話12頁3コマ/被告:第4巻122頁3コマ)
。
2. 台詞(趣旨)の一致
両著作物において、「これまで(見える力を)誰にも話せなかったが、初めて打ち明けた」という全く同一の趣旨の台詞が展開されている 。
- 原告側: 「『見える』という事を話したのは……藤浪さんだけなんです。」「今日、初めて誰かに打ち明けました。こんな事、誰に話して良いのかわからなくて…不気味がられるんじゃないか?なんて…。ずっと…ずっと隠してきました。」
- 被告側: 「見えるようになって初めてわかってもらえたっていうか…」「今までこう話できる人いなかったから…」
3. 一連の類似シーン後に続く「能力者による居場所提示・相談受入」の発言構造の一致
上記の一連の告白・感謝シーンを経た直後の展開において、相談を受けている人物(同じように「見える能力」を持つ人物)が、「自分はいつも特定の場所にいるから、何かあったらここに来ると良い」という同旨の言葉をかけて安心させるシークエンス・構成要素が共通して存在する。
- 原告側: 「大抵いつもこの時間、この道歩いてるからさ。」「な…なんかあったら、いつでも来れば良いよ。」(第5話12頁5コマ〜13頁1コマ)
- 被告側: 「なにか困ったら店においで」(第4巻123頁1コマ)
【小括】
隠していた特殊能力を同能者に打ち明けるというプロット上の流れにとどまらず 、「伏せ目で控えめに笑う表情」「手元を握るポーズ」といった視覚的演出 、「今まで誰にも話せなかった」という発言内容 、そして「一連の告白後に『いつも〇〇にいるから何かあったらおいで』と居場所を提示して支える」という直後の会話展開に至るまで 、一連のシークエンス構造およびセリフの趣旨が積層的に合致している 。これは創作的表現の依拠性および展開構造の再現性を強く裏付ける客観的証拠として提示する 。