「幽霊が見える」登場人物が知り合いの前で霊能力を否定する描写
【検証記録:特定設定キャラクターの言動および劇中シークエンスの比較検証】
【主題】
「幽霊が見える」登場人物が小学生時代に周囲と言い争った回想と、知り合いの前で能力を否定(「嘘だった」)する演出の比較分析 原告著作物『妖異可視ビジブル』(第3話14頁・17頁7コマ・34頁6コマ)および被告著作物『見える子ちゃん』(第11巻140頁3コマ / 59話23頁3コマ、59話9頁1コマ / 11巻126頁1コマ)における、「霊能力(見える力)を持つキャラクターが、過去に霊の存在を周囲に主張してクラスメイトを泣かせた経験を踏まえ、知り合いの前で自身の能力を強く否定(『嘘だった/ウソ!』)する」一連の台詞構成・心理演出シークエンスについて比較検証を行う。
【各造形・演出要素の具体的対照】
- 小学生時代の回想(クラスメイトの涙と主張の衝突)① 幽霊の存在を知り、泣き出すクラスメイト: 原告(3話14頁): 霊能力を持つキャラクターが霊の存在を指摘・発言したことにより、クラスメイトがショックを受け涙を流して泣き出してしまう場面(「ポロ…ポロ…」)を描画。 被告(11巻140頁3コマ / 59話23頁3コマ): 「小学生の時 あんたが教室の後ろにおばけがいるって騒いで何人か泣かせてさ」と語られ、背景にショックを受けて泣き出すクラスメイトの姿を描画。② 怪異が見えるキャラクターによる「本当なんだよ!」「ホントなの!」という主張: 原告(3話17頁7コマ / 3話14頁): 「カッコイイも何も、本当なんだよ! 今日の朝、ハナマルスーパーの駐車場にいたもん!」と、周囲の不信感に対して自身の見えた事実を強く言い張る。 被告(11巻140頁3コマ / 59話23頁3コマ): 過去の回想コマにおいて、怪異が見えるキャラクターが「ホントなの!」と周囲に言い張っている吹き出し・挙動を描画。
- 知り合いに対する霊能力の否定(「嘘」という表現を用いた翻意) ③ 「嘘だった(ウソ!)」という否定表現の一致: 原告(3話34頁6コマ): 「幽霊が見える」と知っていたクラスメイトに対し、正面を向いたアップの構図で「全部、嘘だったんだ…!」と打ち明け、能力の存在そのものを否定する。 被告(59話9頁1コマ / 11巻126頁1コマ): 元クラスメイトに対し、正面を向いた正面アップの構図で「見えるわけないじゃん あれウソ! 目立ちたかっただけだから!」と告げ、自身の能力を強く否定する。
【小括】
「主人公や登場人物が霊能力を周囲に隠す」という設定自体は、学園ホラー・ファンタジー作品において一般的な要素となり得る。
しかしながら本比較検証が示す通り、①「過去に霊の存在を話したことでクラスメイトが泣き出してしまうという回想の構図・状況」、②「それに対してキャラクターが『本当なんだよ!』『ホントなの!』と必死に言い張る台詞・挙動」、③そして「後日、クラスメイト(元クラスメイト)の前で正面を向いたコマ構成のまま『全部、嘘だったんだ…!』『あれウソ!』と直接的に『嘘』という言葉を用いて能力を否定するストーリー展開・台詞のニュアンス」に至るまで、過去回想の具体的内容から現在の否定シークエンスに至る構成が緻密に符合している。 これら一連の場面設定、台詞の選択、および劇中表現の高度な重複は、単なる概念上の偶然とは言い難く、原告著作物の具体的な表現形式および劇中構成に対する明確な依拠性を示す客観的検証資料として提示する。
なお補足として、本検証対象である被告著作物の該当描写(第59話/第11巻収録)は、両者間の裁判がすでに開始されていた2023年以降にWEB公開され、2024年10月23日に単行本発行されたものである。訴訟が係属し著作権の帰属・侵害が争われている真っ只中という時期において、このような高度な表現上の重複・一致が見られる点についても、依拠性を裏付ける重要な客観的状況として申し添える。
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